お客様の食卓に笑顔届ける手作りたまご
相模原市を代表する人気スポットの1つ「たまご街道」。この街道沿いに直売所を構える「昔の味たまご農場」は、安心・安全にこだわった手作りたまごが購入できると人気を集めています。農場の2代目、田中亮(あきら)さんにお話をうかがいました。
「昔の味たまご」の生産を始めたのは、先代の田中鉱さん。食糧事情の悪かった戦後を経験し、子どものころに食べた貴重な卵の味が本当に美味しかったことから、「記憶の中で美化された当時の卵よりも美味しい卵をつくりたい」と土地を構え、養鶏を始めました。
父の背中を見て育った亮さん。幼いころから「自分がこの仕事をやるんだろうな」と自然と思っていたそうです。20代の半ばから養鶏場を手伝い始め、20代後半からは本腰を入れて養鶏に向き合い始めました。
現在、農場には約2万3000羽のニワトリが飼われ、1日あたり約1トンの卵が産まれます。直売所での販売のほか、スーパーや地元飲食店と直接取引し、出荷しています。農場のこだわりは、「美味しくて安心・安全な卵」をつくること。亮さんは「良い餌を与えれば美味しい卵ができるのは当たり前。生産者にできることは環境づくり。衛生管理には特に気を使っています」と話します。
また、直売所では毎週火曜日と木曜日限定で、各40個販売される親鶏の肉を使ったハンバーガー「YOLO BURGER」が人気を集めています。化学調味料や食品添加物を使わないハンバーガーで、お客様への感謝の想いや、鶏たちへの供養の気持ち、社会貢献につなげようと2017年に開発。「恩のリレー」が生まれたらと、子どもたちには「出世払い」価格で販売しているのが特長の1つです。「出世払い価格で食べた子どもたちが大人になった時、その時の学生に出世払い価格で食べさせてあげてほしい。循環が生まれたら良いなと思って始めました」
亮さんがこれから目指すのは「お客様との共創」。昔の味たまご農場を取り巻く卵代の文化を、共鳴してくれる顧客と一緒になってつくっていくことを模索しています。父の代から続く農場を継承して守りつつ、より良い未来をつくるため、亮さんは今日も鶏舎に立ち続けます。
情報
店名 | (有)昔の味たまご農場 |
住所 | 神奈川県相模原市南区麻溝台5-2-13 |
電話番号 | 042-742-1993 |
営業時間 | 9:30~17:00 |
定休日 | 1月1,2,3日 |
HP | https://freshegg.co.jp/ |