がんこおやじのこだわりとうふ
相模原市の大野台商店街にある小出屋豆腐店は、頑固にこだわる手づくりの豆腐店。毎日手づくりした自慢の商品の数々が、ショーケースに並びます。豆腐づくりを始めてこの道約半世紀が経つ、店主の佐藤信夫さんにお話を伺いました。
佐藤さんは、お姉さんが豆腐店に嫁いだ縁で、2年間、同店で豆腐づくりのイロハを学びました。25歳の誕生日の翌日に町田市で独立。暖簾分けしてもらったそうです。その後、昭和63年に現在の南区大野台に店舗を構え、30年以上にわたって地域住民から親しまれています。
同店のこだわりは「濃い豆乳づくり」。移転オープンした際に購入した二重釜は、佐藤さんが惚れ込んで購入した機械。「今となっては無用の長物だよ」と冗談を飛ばしますが、修理をしながら大事に使い続け、同店の特長の一つでもある「濃厚豆乳」ができあがります。この濃厚豆乳を使うことで、大豆の旨みがギュッと詰まった美味しい豆腐になります。また、大豆は、新潟県の契約農家から取り寄せ、一年間同じ産地の大豆を使うことにこだわっています。「甘みがあって、しまりもよい。値段がいくら高くなっても30年以上使い続けています」と話します。
力を入れている商品は「寄せ豆腐」。豆腐本来の旨さをギュッと閉じ込めた自慢の逸品です。評判がよく、イチ押しの商品は「お宝がんも」で、レンコン、タケノコ、シイタケ、ニンジン、昆布、ゴマ、ヒジキが入っていて煮物に最適。また、なたね油でこんがり揚げた「生揚げ」もおすすめです。
お店の看板には「がんこおやじのこだわりとうふ」の文字とともに、店主をイメージしたイラストが描かれています。「怖いおじさんのイメージになってしまったけど、お客さんには大豆にこだわったり、作り方にこだわったのが頑固なんですよと説明しています」と笑う佐藤さん。こだわりがギュッと詰まった豆腐や揚げ物を買いに、出掛けてみてはいかがでしょうか。怖くない、笑顔の店主が迎えてくれます。
情報
店名 | 小出屋豆腐店 |
住所 | 神奈川県相模原市南区大野台2-23-8 |
電話番号 | 042-751-2488 |
営業時間 | 10:00~14:00 |
定休日 | 日曜日 |